IPPNWは1980年に組織された国際的な医師団体。核戦争を医療関係者の立場から防止することが主な活動目的で、世界83カ国から、約20万人の医師が参加している。
1985年には、ノーベル平和賞を受賞。隔年で行われる世界会議が、今年は11月に広島で開催された。
http://www.tax-hoken.com/news_aqhZeKiOd8.html?recommend
その講演内容を書き起こしました。
ドイツIPPNW医師が警告「首都圏は放射能汚染している」 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=y7nKQGtNYf4&feature=player_embedded
ドイツ・IPPNW 医師ヨルク・シュミット博士講演(2012年11月29日)
陸上の放射能汚染は福島県と内陸部に向かって伸びる、およそ40x20キロの帯状の地域、日本の東部と北東部、そして特に東京の首都圏です。重要なのは福島以外にも同等の放射能汚染した場所があることです。
帯状の汚染地帯に沿った地域や、点在するホットスポットです。そうした地域の避難は行われていません。
これは放射能雲によって起こった汚染で、やがて土壌汚染につながります。
健康上の影響を考察する上で非常に重要なのは、放射性物質の体内への侵入で、つまり、食物や呼吸を通して放射性物質を体内に吸収することによる内部被曝です。
これは土壌に蓄積したセシウム137の量を示した地図です。赤色部分がフクシマですが、日本が広域に渡って放射能汚染しているのがわかります。南部だけがまだ比較的放射能汚染を免れています。
こちらは航空モニタリング測定によるセシウム137の大気汚染図です。海洋地域が広域に渡って放射能汚染していることがわかります。
こちらはキセノンとセシウム137による大気汚染の様子、いわゆる「放射能雲」です。風によって太平洋上に広く拡散されているのがわかります。ここが東京 ですが、東京は高い放射能汚染を表す赤色地帯の真ん中にあるのがわかります。下はちょっと見にくいですが、世界地図です。ここが日本、ここが北アメリカで 2011年3月15日放射能雲が到達しました。放射線量からわかります。ヨーロッパは3月23日にフクシマが放出した放射能雲に襲われました。包括的核実 験禁止条約による国際監視ネットワークがあるのですが、その測定値がもちろん一斉に上がったのです。
もう一つ事故の規模を示す注目すべき数値があります。3月12日から16日の間、福島県の放射線量は平常の38000倍に達していました。今日なお原発の事故処理現場の高線量の場所では、コンピューター機器が放射能で狂うので使えません。
もう一度この地図を見てまとめると、日本政府がいかに事故を軽視しているかわかります。政府は線量が高いのは避難区域内だけと主張しますが、日本の4つの 県が避難を必要とする汚染量であることが証明されています。重要なのは、これらの地域では食物の摂取、農作物の栽培、家畜の飼育が禁止されていないことです。
註)呼称として「福島」は福島県を表し、「フクシマ」は福島第一原発を表しています。
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